人気ブログランキング | 話題のタグを見る

マスコミ業界

月初めということで、なぜか「真剣トーク」をしたいと思う七味です。

いきなりジャン!
マスコミ業界_c0148627_4482177.jpg
これらは、いくつかある映画賞(主にアカデミー賞)前になると、ボコのオフィスに届く『映画の広告』たちです。テーマ曲入りCDに、ポストカード、パンフレットなどなど。アメリカでは日本のように映画のカタログというものが作られていないため、これらはもちろん宣伝のための非売品です。いわゆる業界内での「宣伝品」なのです。

しかし、これらの宣伝品ももちろん宣伝する品=映画があってのこと。そして映画を作るためには、スタジオを始め、技術者、それぞれの責任者(プロデューサーや弁護士やエージェントなどなど)、出演者、そして脚本家といったものすごい数の人々が携わっているのです。

昨日ピローと会う前、目にしたこの光景。
マスコミ業界_c0148627_4584181.jpg
TV局の前で行われていたWGA(Writers Guild Of America=脚本家組合)のストライキの模様です。すでに数ヶ月(2007年11月4日深夜スタート)が経とうとしているこのストライキ。大まかに言うと、TV&映画の脚本家たちが、「権利」を求めて、TV局&映画スタジオと交渉中というわけ。もちろんボコも仕事柄「権利」という言葉にはとても敏感なため、このストライキとは直接関係はないものの、脚本家たちの言い分には一理あると考えているようです。

ボコの先日辞めた会社でも、今年度予算の「脚本」部分の経費が削除されたり、ボコの脚本家の友人も、ストライキが始まって以来、もちろん収入がないといった事態に巻き込まれています。この友人、奥様がTV局側の仕事のため、「複雑だろうな〜」とつぶやいていたボコ。もちろん私生活ではライバルではございませんよ(笑)

過去をさかのぼると、WGAのストは、19年前以来。前回は、約半年続いたストライキのため、アメリカ映画産業に何百億という恐ろしい損害が生じたそう。さらに、脚本家たちも収入がなくなったため、家を次々に手放さなければいけない状況になり、大変な事態となったらしい。私的には、今行われているWGAのストライキは、ただただ「権利」を訴えるもので、決して危険なことはしていないし、紳士的に活動していると感じています。

たまたまストライキの目の前の信号で止まった私は、この光景を写真に収めようと助手席の窓を開け、パチリ。するとストライキ中のプラカートを持った男性と目が合い、プラカートを私に向けた。そこには、「僕たちに清きクラクション一鳴らしを!」と書かれていた。もちろん”プッ”とクラクションを鳴らした私でしたが、男性は「サンキュー!」と口パクでお礼を言い、親指を立てて「GOOD!」のサインをくれました。その後も、クラクションを鳴らしている車がたくさん行き交っていたのが、LAらしかったような気がするな〜。

早く感動ものや、爆笑もの、心に残る脚本を書いて、それがTVや映画という形になって世に現れる日が来ますように☆

p.s.とっても見えにくいのですが、トップの写真に写る品の中で、「これちょーだい!」ってものがあれば、声をかけてください。品にもよりますが、プレゼントできるかも?!です。
by kgoldmonkey | 2008-02-01 04:46 | 日常生活